カビが生えてしまった時に対処方法をを知らずに、対処しようとすると非常に多くの場合に「より多くカビが生えてしまった」という事態になるケースが多いです。
この記事では、掃除での対処方法の紹介とその後気を付けた方がいいことや再発しないように何をすればいいか。どうしても畳にカビの生えてしまう湿気の多い家の環境での対処方法が分かるようになります。
掃除によるカビの対処法
家庭で出た畳のカビの対処の仕方としては、 掃除が一番最初にやるべきことです。
カビはアレルギー性疾患の原因となり、喘息などになる可能性があるので吸い込まないように気を付けてください。掃除の手順は次のやり方です
1.カビの生えている畳はざっくり掃除機をかけます。
掃除機をかけるときは、マスクをして窓を閉めてやりましょう。掃除機によっては、風で気流が乱れるとうまく吸えないものもあります。また風でカビが舞ってから、また畳に落ちないように締め切りましょう。
2.エタノール70%の溶液をかるく散布する。
エタノールの濃度はなんでもいいわけでは、ありません。必ず70%の濃度の物をつかってください。100%を使ってしまい、逆にカビが増えるというデータもでています。
無水エタノールから、自分で作る場合はしっかりと軽量して作ってください。消毒用エタノールは濃度が違うため、カビ除去用に自分で作ることはあきらめた方が良いでしょう。
乾いたらブラシ等で 畳の目に沿ってカビをこすり落とします。
いぐさといぐさの間にカビが入ってしまっているので、それをかきだすようにブラシをつかって、取り出します。
再度、掃除等で掃除してから雑巾にエタノールをしみこませてふいてください。
ブラシでかきだしたカビを掃除機で、吸い込みます。
1畳あたり、数十秒かけるようにゆったりとしたペースで、掃除機をかけたあと、エタノール付き雑巾で拭いてください。
きれいになったら、防カビ剤(ハイモアなど)をして予防し乾燥させます。
きれいになったからといって、油断はしてはいけません。
畳にエタノールなどの水分を含ませているので、乾燥をしっかりしないと、再発生する可能性があるので、窓をあける。日を中に取り込むようにしてください。
対処での注意点
エタノール70%溶液と防カビ材は手に かからないようゴム手袋をしましょう。
アルコール消毒も何度もやればよいとは限りません水分を含んでいますので、最小限にするように心がけましょう。
カビは気づいたら、できるだけ早い対処が肝心です。畳の場合は時間をあけるほど、カビを食べにダニが来る可能性が高まります。
生きているダニの駆除は自力では厳しいです。ダニが来る前に対処しましょう。
またカビは-200℃でも、生存する可能性がある強いものです。エタノールをかけて減らすことはできますが、100%除去できるという勘違いは避けていただければとおもいます。対処したら、数日様子を見ましょう。
できればやっておきたい畳のメンテナンス
・外に畳を干す
・大型の除湿機を使用し 水分を取ってあげる。
・掃除した後は窓を開けて換気をする。外出時は除湿機をつけておく。
この中の「掃除した後は窓を開けて換気をする。外出時は除湿器をつけておく」を誰でもコストをかけずに気軽にできます。
すべてやるのは面倒という方は「畳屋さんに張り替えてもらうが一番楽になります」
カビの再繁殖をおさえるための対処方法
カビの発生する3原則は温度、湿度、栄養となります。
3原則の1つをなくせば、畳にカビが生える繁殖しにくい環境になります。しかし、栄養を完璧になくすことは難しいため、温度または湿度を下げることが最善の対策になります。
カビが発生する湿度と温度
カビは湿度が66%以上で25℃の場合で、良く繁殖します。
梅雨時期の場合は湿度が100%近いと思うので、除湿器を付ける。
湿度を65%以下にすると、カビの菌糸の成長は遅くなり、成長がおさえられ、湿度をさらに与えないようにすれば自壊の方向に導けます。
畳にカビを生えないようにする予防
掃除をこまめにする。
掃除をしっかりやることによって、3原則の栄養の部分の割合を減らすことができます。
特にお好み焼きの粉やスナック菓子のような粉もの系列はミネラルが豊富に含まれているため、栄養が非常に高いです。それを掃除でしっかり取り除いていきましょう。時間がない方は、お掃除ロボットでもやっておくとよいでしょう。
畳の掃除の仕方は別の記事に書いてあるので、そっちも知りたい方見てください。
換気をする(雨の日はやらない)
現代は共働きが増えているため、換気する時間が十分とりづらくなってます。だからこそ、意識して10分でも20分でも換気してあげることが大事です。換気をすることは畳だけでなく、フローリング材やしっくいの壁なども水分が抜けて長持ちにさせることができるので、良い面が大きいです。
また冬の時期も暖房をつけて乾燥するから、加湿器を付けようとする場合も部屋が25℃で多湿の状況になります。よって加湿で湿度を調整できるものであるなら、湿度65%を超えないような設定にして使ってもらえるといいです。
意外とやっているカビが生えやすい湿気UPの環境 ~8選~
この項目に当てはまってしまっている方はすぐ改善できることが多いので、チャレンジしてみてください。
・床下の通風孔を植木や置物などで、埋めてしまっている
通風孔の前に物を置いてしまうと、床下から上がってくる湿気を放出できなくなってしまいます。
畳と木材ともに湿気のダメージがでてしまうので、長く使いたいなら、どけましょう。
・畳の下に新聞紙を敷いてしまっている
新聞紙を敷くと紙類であるため、湿気をよく吸収します。それを畳が拾い上げてしまうため、見かけた場合とってしまうことをオススメします
・雨の日に洗濯物の室内干しを畳の部屋でやってしまっている
一番カビやすい環境を作る原因になっています。大量の湿気なので、湿度67%以上を軽く超えるので改善しましょう。
室内の家具の裏に隙間がなく風が通らない。
対処でお勧めするのが、5cmだけ隙間を空けることです。
また家具がピッタリ入りすぎないように寸法を気を付けるとよいでしょう。
・常に加湿器を使用している
加湿器と空気清浄機がセットでつけっぱなしにしていると、湿度がカビがはえやすい環境になりやすいです。
たまには消して、窓を開けて換気をすることをおすすめします。
・エアコンのフィルター掃除を最近まったくしていない
エアコンのフィルターを掃除していないとフィルターがカビていて、それが噴射されて畳や部屋につく可能性があります。たまにフィルターを洗ってあげるといいでしょう。
・万年床(布団をずっと敷きっぱなし)にしている
人が寝ている間にかく汗は持続していくと、かなりの量になっているため、やめていきましょう
・障子があった場所をカーテンに変えてしまう
障子をカーテンに変えてしまうと、冬場にカーテンの下から冷気が舞い込み、結露が激しくなるため繁殖しやすい環境にしてしまうため、障子のまま使うことをオススメします。
海の近くなど湿気が多い所では畳替えでカビ対策
湿気対策をしてもどうしても、湿気が多くて畳にカビがでてしまうことがあります。
その時は次のような畳があるので、それを使えばカビと無縁の生活ができるので、どうしてもダメな場合は使ってみましょう
・畳表(ゴザの部分)が和紙畳(撥水加工あり)を使う
・畳表(ゴザの部分)がポリプロピレンの畳を使う
・芯材でポリスチレンフォームを使った芯材を使う
畳表と芯材の組み合わせを全てやることによって、湿気に強い組み合わせにできます。快適な畳ライフスタイルをご利用ください。