伝統的ないぐさタイプの畳の選び方

伝統のいぐさの畳の選び方

畳の値段は品質により、ピンからキリまであります。そして畳屋さんごとに商品も値段も違う中で、お客様が選ぶにはどういったものを気にすれば良いのかや、コスパが良いのか?またはどんなものが良質で、どんなものが質が悪いと言われるのかなど、伝統的な畳を選ぶ時に何を重視するとよいのか、安心して使えるのか見ていきましょう。

コスパをよくするには質が良いのを選ぼう

厚み(密集度)

畳表(ゴザ)厚みが畳の品質に何が影響があるかというと、厚みが厚いと密集度があがり、畳表が足ですれづらくなることにあります。密集していない場合、いぐさが微細ですが、横面をしやすく、それにより動くためにより痛みが早くなります。通常の表記だと厚みをかかずに経糸が「綿糸」や「麻糸」などの表記をしますが、当店はわかりやすく「厚さ」と書かせていただいてます。

いぐさの長さ

いぐさの長さ
いぐさの長さでの品質
電子顕微鏡で見た良質ないぐさの断面 

いぐさの長さは値段が低くなればなるほど、短い草を使って畳表を作っています。どのようなものかというと、畳にした時に、質が悪いといぐさに赤身や黒身があったり、上から見た時に畳のヘリに近い所が黄色になっていて、日焼けした後も汚く日焼けします。
質が良いといぐさが均一に緑色になっており、日焼け後もきれいな黄金色に焼けます。
またイ草を切って断面を見てみると、質が良いと中身も豊潤、逆に質が悪いと中身がスカスカになるため、耐久力に差が出ます。

国産品を使う

国産品は中国産と比べて色々と良い面があります。具体的には、減農薬栽培という栽培方法で肌にやさしく肌荒れしない、香りが農薬くさくない、耐久面でも強いことにあります。やっぱり安心安全は国産品がピカイチです。

デザインで選ぶ

デザインを重視する場合においては「柄表」という分類になります。いぐさでデザインを選ぶメリットは日焼けする前とあとに2度楽しむチャンスがあるということです。
日焼けする前はわかるけど、日焼けした後もっていうなぜと思われると思いますが、緑から黄色に変わるにあたり、黄色くなるごとに柄が浮き上がってくるのが、面白さ一面があります。

1番人気があるものは市松模様、2番目は紬(つむぎ)、3番目は目積が人気あるものになっています。

戸建て住宅に住んでいる場合の選び方

戸建て住宅に住んでいる場合は、一度畳替えしたら、長く使いたいと思う人が多いと思うので、「国産」「厚み:厚い」「価格:1万以上」のものがいいかと思われます。
コスパがいいのが理由ですが、他にも裏返しができる期間が長くなるという面もあります。裏返しをやると、表替えより安い値段で同じ品質のものをまた同じ年数使えることにあります。

賃貸などの借りている場合の選び方

賃貸などの借りている住宅の場合、「いつ引っ越すかわからない」、「あんまり品質はよくなくてもいい」と考える人も結構いると思います。
その場合は初期導入費を抑えることがいいかと思います。具体的には「国産」「厚み:並み」「価格8000円前後」がオススメとなります。

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