今回は裏返しはどういうものかについて解説していきたいとおもいます。
より分かりやすく解説は動画の方をご覧ください。
裏返しとは
裏返しは張替えの一種です。
裏返しは畳床(芯)の部分はそのまま使い、畳縁を新しく取り替え、畳表(ゴザ)の部分を裏にひっくり返して張り替えます。
裏面の日焼けしていない面を表面にするために、緑色になります。
また数年つかっていくと、傷み擦り切れやすくなってくる表面を裏面に入れ替えることにより、傷んでいない面を再びつかえるようになり、長くきれいに畳を使えることになります。
裏返しでは一度ついてる畳表をひっくり返すため、現在の畳と畳の間に隙間が空いている場合も、メンテナンスで補修することが可能です。
また畳だけでなく、下に敷かれている床板も換気する機会ができるため、たまりやすい湿気を除去できて、カビ・ダニ住みやすい環境防止にもなります。
裏返しでよくある勘違い
裏返しでよくある勘違いは裏返しを畳をひっくり返したら、リバーシブルに使えるから、畳を持ち上げて、ひっくり返して部屋にまたはめれば裏返し完了!と思われて、自分でやろうとする方がいます。
具体的には
裏返しをやる時期
一般的な裏返しの目安
裏返しの目安として、新規で畳を変えた年数、表替えをした年数からだいたい5年前後でやっていただけるといいです。
当店の作った畳の場合は
・厚みが厚い畳表は5年から7年
・厚みが普通の畳表は5年以内
・厚みが薄い畳表の場合は3年以内
で裏返しをやるとキレイになります。
畳表の厚みによって裏面が黄色くなる速さが変わってきますよ
厚い畳表の場合は比較的長い間、裏面を緑にキープしてくれます。しかし、畳表の薄い場合は、裏面が黄色くなるのが若干速くなるので注意が必要です。
裏返しをやると何がいいのか?
裏返しは行ったほうがいいメリット
裏返しは行ったほうがいいメリットは厚みのある畳表を使った場合、同じ材料を使って
半分の値段で、長い年数使えるようになることです。
長く使うためにも裏返しは行ったほうがいいでしょう。また緑色の面が見えるようになるので、畳が新品に近い雰囲気で、快適に過ごせます。
裏返しをやらない方がいい場合
裏返しをやっても綺麗にならないケースもあります。それはどういう状況の場合かというと次のケースです。
水・ジュースなどの水類をこぼしてしまった場合
表替えをしてからその水ものをこぼしてしまうと畳の裏がシミになっているケースが
多いです。水をこぼしたりジュースをこぼしたりしてしまった場合は裏にシミが残ってしまっていると思うので裏返しはしない方がいいと思います。
ただし厚い畳表を使っている場合、多少水をこぼしてしまったとしても、すぐに拭き取っていただければ裏にシミがないケースが多いので、できれば表替えする時に厚みのある畳表をつけているのが理想です。
ペットがおしっこを漏らしてしまった
こちらも上のジュースと同様に裏面にシミが残ります。また流れてしまったオシッコを吸い込んで乾いた表面が上にでてきてしまいますので、やめた方がいいでしょう。
この場合は表替えするときに、おしっこがかかってしまった部分が分かるのであれば、報告して、ラッピングでの匂い緩和をやってる業者を選ぶといいでしょう。
裏返しができない場合のケース
畳の一部が切り欠けになっている場合
畳の一部分が切り抜かれて時です。写真のように、柱がこのように出ている場合に
裏返しができません。切ってしまっているのが巻けないので、切り取ってある部分があるもの、1枚に関しては裏返しができないと思っていただいていいと思います
い草の表面に糸が出てきてしまった場合
裏返しができないケースとして、畳のゴザの部分をペットの犬や猫とかに爪とぎされてしまい、ゴザの表面が毛羽だって、糸が出てきてしまう場合ができないケースです。
ここが削り取られて、糸が見えてしまった場合は裏返しができなくなってしまっています
裏返しをするなら、ペットが爪とぎをしてしまって毛羽立っている時くらいのタイミングで、裏返しをしてあげるといいと思います。
料金
裏返し |
1畳あたり 4,500円 |