畳の構造を見て、新畳や表替えや裏返しを解説

畳は基本として、芯材料としての畳床、表面ござ部分の畳表、そしてフチ部分の畳縁の構造で作られています。
畳の構造と部材の言い方を画像で解説して、注文時に見かける表替えや新畳・裏返しなどの用語をわかりやすく解説します。

畳の構造と部材の名前

畳の構造

畳は、畳表と畳縁を畳床の表面に逢着した物で右図のような構成になります。

畳表

お客様がゴザと呼ぶ部分が畳表と呼ばれています。栽培されたイ草は夏場に刈り取り、泥染めという日焼けしづらくするように水に粘土の粒子をとかしたものをつけて、乾燥をじっくりさせて、最低3か月は倉庫で寝かせて水分を飛ばしていきます。しっかり水分を飛ばしてないイ草は柔らかく耐久度が落ちるので、畳屋さんの腕の見せ所の厳選の対象になっています。
また最近はイ草だけではなく、色々な畳表がでてきています。

畳縁

畳縁は、畳のふちと呼ばれていることが多く。畳に針で縫い込んで仕上げられています。
現在では色々な素材やデザインがあり、部屋の雰囲気にあった柄を選んでいただくことがオススメです。
また畳自身の角の部分の補強の意味での役割もあります。
畳縁のカラーについては、別の記事がありますので、そこもご覧ください。

畳床

畳床は畳の芯材のことをさします。以下のようなものが芯材の例にあります。
・昔から使われてきた伝統のワラ床
・現在の機密住宅にあった断熱性のあるダイケン床
・畳にやわらかさを出したクッション床(当店オリジナル)

重要視したいことにあった芯材選びがおすすめです。

ご注文時につかう用語(表替え、新畳、裏返し)の説明

表替えとは

張替えのことです。畳の表面をリフレッシュ改修するためにします。
畳の芯材はそのまま使い、畳のゴザ(イ草)の部分と畳ヘリ(ふち)の部分を新しく張り替えることを指します。毛羽立ちやシミ・カビ・虫、汚れの目だつなどが現れるようになったら、張替えのサインです。

基本的に新畳として新しく作ってから、20年間は表替えできることが多いです。(薄畳は除く)
10年間に1度は表替えをすることをオススメします。

新畳とは

現在ある畳を丸ごとすべて、新規で畳を作すこと新畳工事(新調ともいいます)
新築時やリフォーム工事の時や芯材が痛んで張替えができなくなった場合、このご注文方式になります。痛んでいるかどうかはご自分で判断せずに、お見積りの時に畳をめくってみて柔らかくなりすぎていないかを職人が確認してもらうと良いでしょう。結構張替えができるのに、柔らかくなりすぎてるから新畳じゃないかと言われることがあります。

裏返しとは

畳のゴザの部分を裏にひっくり返して、日焼けしてない緑で毛羽だっていない面を表にすることです。
芯材はそのまま使い、畳縁は交換して新しくできます
裏返しをすると表替えをした時と似たような緑色の空間ができます。
裏返しの出来る年数は当店の畳表であれば、新畳、表替え工事をしてから5年から7年となります。(畳表の品質に依存してます。)

当店の表替えや裏返しの料金表はこちら