長年やっていると、琉球畳の裏返しってできませんか?という質問がお問合せできます。結論から言ってしまうと、琉球畳は裏返しはできません。ではどんな理由でできないのかを解説し、また琉球畳の裏返しできないものはどんなものかを答えていきたいと思います。
裏返しがよく分からない場合は、こちらの動画を確認できます。
琉球畳の裏返しができない理由
いぐさ、和紙、セキスイ美草タイプの琉球畳は裏返しできない
一般住宅でよくご注文されるタイプのいぐさ、和紙、セキスイ美草の畳表(ゴザ)を使用している琉球畳はどれも裏返しができないです。
なぜ裏返しをできない理由をご紹介します。
素材が硬く、柔軟性がないから裏返しができない
琉球畳は4方向を折り曲げて、ヘリのない状態のタイルみたいな状態にしています。
裏返しをやるときは、大体の場合数年たって色焼けをして黄色になった状態になっていて、いぐさが折れ曲がる癖づいた状態で固定されています。
その状態で、裏面の方に曲げるといぐさの耐久力を上回り、バリッっと音を立てて完全に真っ二つに折れます。
新品のいぐさの状態でやっても、ほぼイ草に亀裂が入るので、長期なんてまず使えない状態になり裏返しができません。(当店では体験もできます)
琉球畳は角に耐久性がないと、寸法がでなくなる
新しく琉球畳を入れた時と違い、年数を使い芯材の方が消耗して、多少小さくなっているので正確な寸法がでない。かといって畳表(ゴザ)折曲がり癖のついたところの寸法を測ろうとすると、折れ曲がりの癖が多少なりでているので、上から図ったとしても、0.5mmから1mmくらいのずれがでてしまいます。
これは1枚あたりでのズレなので、6畳間だと縁なし畳×4枚になるため、0.5mm×4枚と隙間が空きやすくなってしまいます。
まとめ
琉球畳は一般の住宅に住んでいたら、ほぼ間違いなく裏返しはできないでしょう。
一般住宅の琉球畳については、表替えや新畳としてご注文いただくことになります。